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2012/10/06

生け花という芸術

26日目。

名古屋市地下鉄の矢場町駅のホーム。
松坂屋方面へ向かうホームから改札に行く出口には、
エスカレーターやエレベーターは無く、
階段だけしかありません。

この階段を使う70%の方が松坂屋利用客、
そして、きっとこの半数以上がお年寄り。
きっとこの階段きついだろうなと
いつも思って通っていました。
松坂屋さんには、ここにエスカレーターの
寄付を検討して頂きたいなと
切実に通る度に思うのですが、
昨日もやっぱり必要だと思う事がありました。

例の北海道物産展に行く為に、
この駅に降りち、この階段を上がろうとしていたら、
ある老人女性がショッピングカート
(よくパリとかで見る買い物の為に使うやつ)を引き、
階段を登ろうとしていたのですが、
ちょっと苦労している様子。
パリやLAだったらここで誰かしら手助けするのですが、
ここは日本、皆素通り。
とは言っても、平日の昼間のこの場では、
周りも老人ばかり。

私は、このおばぁさんを素通りせずにはいられず、
その荷物を階段の上まで運んであげました。
その時に会話で、
今日はお花の展示会のお花を交換しに来たと言っており、
松坂屋に行くなら、その展示会のチケットを
お渡ししますと言ってくださいました。

別に、何か欲しいが為にお手を貸した訳ではないですが、
お花の展示会なんて初めて行くし、
せっかくの機会とご縁なので頂きました。

すると、そのおばぁさん、
その展示会の副会長さんだったみたいです。
一期一会とはまさにこの事ですね。

せっかく頂いたチケットだったので、
北海道物産展に行った後、
行ってみました。

その展示会は、有名な石田流の展示会で、
とっても大きな立派な展示会でした。
 会場に入る前には、この石田流で生け花を習っている
子供達の生けたお花の展示。
発想力と表現力がとても豊かで、
素晴らしい作品ばかり。
 中に入ると、もうそこはアートの世界。
それぞれの作品が古今和歌集の1句を
テーマに作られていて、
句と作品のコラボレーションでイメージがすっと頭に入り、
どれも素晴らしい。
 秋の植物を使って生けてあるので、
季節も感じられて、素敵でした。
こちらは、石田流会長さんの作品。
私はお花に関しては無知なのですが、
一緒に行ったおばぁちゃんはまだ知識があり、
石田流は一時期、伝統的な生け花から少し道をそらして、
アート寄りになって批判を浴びたそう。

そう言われれば、私のイメージしている
生け花というものよりも、
ここの展示会はうんと自由で
表現というものを大事にしているように感じました。
でも、パリで沢山の芸術を見て来た私にとっては、
これぐらいの方がこころにとまるし、
すっと何かを感じ易くとっても素敵で、
生け花に魅了されました。

絵画や彫刻に無い、
その芸術の中にまだ生命が宿っているリアルなアートで、
人間の思う様に行かない難しさも兼ね揃えた芸術。
そこに、他のアートとはまた別の魅力も感じました。

私も石田流に入門したくなりました。
日本にも素晴らしいアートが沢山ありますね。
もっともっと、探って行きたいと思います。

ちょっと小さな良い事をしただけで、
倍以上の幸せが返ってきて、
自分でも驚き。
でも、いつ何があるか分からない、
やっぱり幸せっていうものは、
自分で行動して掴むものなんですね。
何もしない人には、
何も起こらない。
そんな事も感じた日になりました。

おばぁさん、ありがとう御座いました。
松坂屋さん、このご老人達の苦労に
気がついて欲しいですね。

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